レンタカーを借りようとしたとき、オプションがたくさんあって、いったいどれを選べばいいか悩んでいませんか?
ベストレートやパッケージプランなど聞いたことのない横文字、サイト全体は日本語で表示してるのに、オプションだけは英語表記で内容がわからない・・・
レンタカーには、これだけは付けておいて!というオプションがあります。
筆者も、レンタカーを初めて借りたときは、日本のレンタカーと違う保険やプランに戸惑いました。
実際に現地で車をピックアップするとき、担当者から英語で内容説明をされます。
英語がそこまで得意ではない私は、よく分からないまま契約してしまったりしたこともあります。
海外で事故を起こしてしまうと、日本とは事情が違います。日本語は通じません。
あとで後悔しないように、ぜひオプションについて理解しましょう!
この記事は、ハワトラが直接、各レンタカー会社に問い合わせをした内容になっております。
安心して、読み進めていただければと思います。
この記事では、レンタカーに必須のオプションをお伝えします。
また、それ以外の、おすすめオプション3選を紹介します。
私は、ハワイでレンタカーを運転中に単独事故を起こしたことがあります。
高速を降りて、カイムキエリアからワイキキのホテルに戻る途中でした。
分離帯に強く乗り上げ、ホイールは大きく凹んでいて、ホイールキャップは道路に転がっている・・・
それでも、しっかりと入るべき保険に入っていたため、費用はいっさいかかりませんでした。
追加オプションを組んでいてよかったと、つくづく思います。
目次
これだけは付けておいて!ズバリ教えます。
オプションは、大きく分けて2つに分かれます。
・追加保険としてのオプション
・レンタカーを便利に使うためのオプション
追加保険は、文字通り、万が一に備える役割があります。
海外でレンタカーを使う際、交通事情が違えば、標識も英語です。日本で運転に慣れている方でも、初めは戸惑います。久しぶりにハワイで運転する方も、道路に出た瞬間はやっぱり違和感を感じます。
安心料を納めるという意味でも、加入してもいいかもしれません。
それ以外のオプションは、レンタカー装備を加えたり、旅行の時短に繋がるサービスがあります。
家族構成によって、チャイルドシートを付けたり、追加運転手を付与することもいいでしょう。
では、色々なオプションがある中で、絶対に付けておくべきオプションは何でしょうか。
ズバリ…
追加自動車損害賠償保険(LIS・SLI・EPなど)/Liability Insurance Supplement
追加自動車損害賠償保険は、事故の相手方に対する対人対物の補償をする保険です。
Supplement Liability Insuranceや、Extended Protectionとも表記されます。
補償額は、各レンタカー会社により異なります。主要なレンタカー会社について、表で比較します。
会社 | 補償額 | 補足 |
---|---|---|
ニッポンレンタカー | 100万ドル | ワイキキ営業所から借りるときは30万ドル |
Hertz | 100万ドル | |
dollar | 100万ドル | |
alamo | 30万ドル | |
Budget | 50万ドル |
ハワイでのレンタカーには、自賠責保険がありません!
2018年まで、強制加入の自賠責保険(LP)がありましたが、現在は廃止されています。
つまり、追加自動車損害賠償保険に加入しないと、完全無保険で運転することになります!
ハワイは優しく親切な人が多いですが、そうはいっても、訴訟大国アメリカです。
無保険で事故を起こした瞬間に、あなたの人生は終わります・・・
追加自動車損害賠償保険は、任意保険!
加入がマストなのに、この保険はまさかの任意保険です。
ベストレートや最安値のプランで組むと、加入してない場合があります。
以前、私もなるだけ安いプランで予約したことがあります。
受付で「LISに加入してないと事故があったとき、まずいよ」的なことを言われたのを覚えています。
現地でも、加入できるので、もう予約してしまった方は絶対に加入して下さい。
車両事故補償制度(LDW)/Loss Damage Waiver
レンタカーに傷をつけてしまったり、故障した際に、修理費の全額を免除する制度です。
このオプションで特筆すべきは、自己責任の事故、いわゆる自爆でも補償の対象になることです。
もちろん、盗難事故も含む、他車からの損害も補償の対象となっています。
多くの場合、LDWはベストレートや基本料金で付帯されています。
しかし、会社や予約時期によっては変更もあり得るので、確認しておきましょう。
カイムキでタイヤをパンクさせたこともあったなあ。
あの時は、保険でカバーできるか分からなくて不安だったよ。
LDWで自爆のパンクが補償されてよかったよね。
今では、笑い話だけど。
なお、レンタカー会社が規定する条項に違反する場合は、補償の対象外になります。
レンタカーについて調べていると、CDWという似たようなオプションをよく見かけます。
似たようなオプションですが、違いがあるので少し解説します。
一言で言うと、盗難まで補償されるかどうかです。
ハワイでは、LDWが適用されています。一部のレンタカー会社では、CDWの表記になっていることもありますが、補償内容はLDWと同じものです。
LDWはLoss Damage Waiverの略です。
Lossと付くように、盗難を含んだオプションとなっています。もちろん、鍵を閉めないで盗難が起きた場合は補償の対象外です。
CDWはCollision Damage Waiverの略です。
主にヨーロッパにおけるレンタカーオプションになっています。
盗難には適用されないものです。
満タン返し不要(FPO)/Fuel Purchase Option
「ハワイ旅行を1秒も無駄にしたくない!」そんな読者さまにおすすめするのが、FPOです。
本来、レンタカーはガソリンを満タンにして返却しなければなりません。
FPOは、事前にガソリン代を支払うことで、返却時のガソリン給油を免除するオプションです。
ハワトラが何度もお伝えしていますが、ハワイ旅行は時間との戦いです。
ガソリンスタンドをあらかじめ探しておき、営業時間に間に合わせる・・・
ガソリンはどうやって入れるのか?給油操作の画面が英語でわからない・・・
レンタカーを借りるときのメリットは、旅行の幅を増やせるから!
以下の記事で、解説しています。
FPOをつけることで、このような悩みは一気に解決されます。
オプション費用は、55ドル程です(レンタル時の相場によって変動あり)
レンタカー会社によっては、このオプション自体がない場合もあります。予約時に要確認ですね。
滞在中にあまり運転をしなかった場合は、ガソリンが多く残った状態で返却することになるので、割高になる場合があります。
バリバリ郊外の観光地も攻めていきたい方には、つけておいた方が時間の節約になります。
あまり乗らない方は、お金と時間の兼ね合いで決めていただければと思います。
番外編:追加することを検討するべきオプション
ここでは、加入の優先度が高くないオプションをご紹介します。
もちろん、加入するメリットがないわけではないので、必要だと感じる方はつけるのもアリです。
搭乗者傷害保険(PAI・PAE)/Personal Accident Insurance
上記でお伝えしたオプションは
- 追加自動車損害賠償保険(LIS・ILS・EP)→事故の相手方の補償
- 車両事故補償制度(LDW)→事故や自爆による修理代を免除
といったように、相手に対するものと、借りた車に対するものでした。
では、事故で怪我してしまった自分や家族に対する補償はないのでしょうか。
搭乗者傷害保険(PAI)があります。
所持品盗難保険(PEC)Personal Effects Coverage
ハワイは各国と比べて、比較的治安の良い国だと言われています。
安心して旅行ができるから、ハワイが好き!という方も少なくないでしょう。
ハワイに行くと、みんな人柄が良くて安心するよ。
悪い人も見かけないし、危険な目にあうことなんてない気がする。
気が抜けた時は危険だよ。
車上荒らしがあることは、よく耳にするんだから。
治安がいいとはいえ、ハワイはアメリカの一部。
旅行中は、「日本とは違う」といった意識をもっていた方がいいです。
日本人がよく被害にあう場所は、人気のない通り(遅い時間のアラワイ運河やダウンタウン)です。
また、レンタカーを利用している場合は、旅行客が少ないビーチの駐車場では注意してください。
駐車場では、車上荒らしが多発しています。鍵をかけていたのに、窓ガラスを割られて、所持品を取られるといった被害が多発しています。
こういった、所持品盗難を補償するのがPECです。
PECは1人あたり、600ドルを上限とし、車両内の所持品の盗難・破損を補償します。
補償の対象外となる、携行品は以下の通りです。
- 現金や貴金属
- クレジットカード
- 航空券
- メガネ
- 携帯電話やカメラ
また、PECは、契約者本人と、本人と同居する親族のみに適用されるので注意です。
上記「追加することを検討するオプション」で紹介してきたしてきた、PAIとPECは、どのレンタカー会社においてもセット料金で組まれています。
一方のみ加入することはできませんので、注意ですね。
PAIとPECは、クレジットカードや海外保険でカバーできます
追加するオプションをしっかりと比較している方には、もう少し考えていただくことがあります。
それは、他の方法でオプションを付帯できないのか?ということです。
結論から言うと、レンタカーで付帯するPAIとPECは補償額が不安です。それでいて、保障範囲もレンタカー使用時に限られます。
割安で安心できる方法を解説します。
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険
アメリカはクレジットカード社会です。ホテルのチェックイン時に提示を求められたり、支払い自体が現金不可であるお店もあります。クレジットカードそのものが信用で成り立っているものであるからですね。
クレジットカードには海外旅行保険(海外旅行傷害保険)が付帯されていることはご存知ですか?
ハワイ旅行で新たにクレジットカードを発行しようかと考えている方もいると思います。
クレジットカードの海外旅行傷害保険は、自動付帯と利用付帯と加入するための制度が違います。
- 自動付帯・・・持っていくだけで加入できる
- 加入付帯・・・出向前に、ツアー料金等の交通費の支払いをあらかじめ支払う
ハワイでクレジットカードを使う方に、おすすめできるカードを紹介します。
エポスカード
おすすめポイント
- 海外傷害保険が付いてくる
- VISAカードは、ハワイでめちゃくちゃ強い
- 傷害治療(PAIに当たるもの)が200万円保障
- 携行品損害(PECに当たるもの)が20万円保障
海外旅行保険
ハワイ旅行を計画されている方で、海外旅行保険に加入する方は多いと思います。
海外旅行保険は、一般的な7日間の旅行において、1人あたり約2500円で加入できます。(たびほより参照)https://tabiho.jp/tb/keiyaku/K001Init.do
PAIとPECは1日あたり、8ドル前後(Hertzより参照)https://www.hertz-japan.com/rentacar/reservation/?resetSipp=Tかかります。
レンタカー会社で加入するPAI・PECはあくまで、レンタカー運転時や車内のみに限定されるのに対し、海外旅行保険は、旅行中であれば適用されます。
5泊7日の旅行で特徴を比較すると(1ドル150円換算しています)
種類 | 費用 | 補償範囲 | 自身の怪我の補償額 | 所持品盗難補償額 |
---|---|---|---|---|
PAI・PEC | 8ドル前後/日=7日間で8400円 | 運転中の事故・車内 | 2500ドル=37.5万円 | 600ドル=9万円 |
海外旅行保険 | 7日間で2810円 | 旅行中において | 1000万円 | 30万円 |
海外旅行保険に加入すれば、PAI・PECを安い金額でカバーできます。
つまり、自身の怪我や所持品については、海外旅行保険で保障されるということです。
なお、二重で加入することもできますが、その場合はレンタカーの保障が優先されます。
PAI・PECで賄いきれない場合は、加入した旅行保険から支払われる仕組みです。
まとめ
レンタカーを借りる時に、加入するべきオプションについて解説してきました。
必ず入る保険は、追加自動車損害賠償保険です!
無保険で運転すると、かなりまずいことになります。加入はお忘れなく。
とはいっても、未加入の場合、現地の受付員から、「加入しといた方がいいよ」と言われることも少なくはないです。その英語が聞き取れるかは別問題ですが・・・
LISの加入ができてるか、出国前に必ず確認しよう!
また、ハワイ旅行を最大限楽しみたいなら、満タン返し不要(FPO)もおすすめです。
少しでも、時短をして旅行の幅を広げましょう。
搭乗者傷害保険と所持品盗難保険は、ご自身が持っているクレジットカードや、海外旅行保険と比較して必要であれば、加入するくらいの気持ちでいいと思います。
レンタカーのオプションについて、理解できましたか?
もし、取り上げて欲しいトピックがあれば、お問い合わせ欄から気兼ねなくリクエストしてください。
皆様のハワイ旅行が最高のものになりますように!